いつか、梅雨時期の奥入瀬渓流を訪れたいと強く思っていた
奥入瀬(おいらせ)は、東北の中でも特に好きな場所
今回の旅では、一度は行くことを諦めた(なぜかその日、十和田湖マラソンがあり一時的に道が通行止めだったため)
でも、奇跡的に行くことができた(岩手の九戸城でたまたま仲良くなったガイドのおばさんに強く勧められたため)
”この時期の奥入瀬が一番いい”と教えてくれた
8月では遅い、と
100km以上(車で2-3時間)も遠回りになるから現実的に考えれば行かなかった
行きたかったけれど、なくなく一度は選択肢から削った
ただ、それでも直感的に行くべきだと感じたから、急遽予定を変更して行ってみた(友人の影響もある)
自分でも見てみたかったし、一緒に行った友人にも見せてあげたかった
結果、大正解だった
今まで訪れた中で、森や水の力が最も強いように感じた(個人的には3度目の奥入瀬)
梅雨時期の奥入瀬が特にいいということは、『ゆずりはの詩』の著者、田中陽子さんから以前、直接聞いたことがあった
■以前書いたゆずりはの詩のブログはこちら
田中さんの著書の中にも奥入瀬のことが書かれている。
『ゆずりはの詩』の冒頭に、こんな文章がある
“雨の多い梅雨のころ、森はいちばん元気になります。雨にうたれた葉っぱは水を吸って重くなり、頭を垂れるようにたわみます。色は濃くなり、水にぬれた匂いが広がる。そんなとき奥入瀬を通ると、車の中にいるのに体の中に水が染み込み、全身に行き渡るのを感じることがあるのです。気持ちがささくれいら立っているときはなおさらのこと。どんなに自分が乾いていたかを知り、同時に、森の力にはっとさせられる。体の細胞ひとつひとつに水が注がれ、森の生命力が私をよみがえらせてくれるのです。森が私を包んでくれている、森に守られている、と思いました。”
東京で田中さんと直接お話した時、同じようなことを聞いた記憶がある
以来、ずっと憧れていた
仮にもし九戸城でそのガイドのおばさんと一緒にならなければ、ほぼ間違いなく訪れていなかった
なぜ九戸城を訪れたのかは以下の記事を参照
■『秀吉に喧嘩を売った男 -九戸政実-』
話を聞いたら、ガイドのおばさんも『本当は今日はガイドする日ではなかった』と話していた
奇跡的な人との出会いが、人生を少しずつ変化させてゆく
本当はここに載せる奥入瀬の写真は存在しなかった
けれども、何の因果か私は奥入瀬を訪れその良さを伝えることができている
東北の良さをどんどん発信していきたい
なかなか、梅雨時期の奥入瀬を訪れることは時間も限られているから難しいかもしれない
けれども、時間をかけてでも行く価値はあると、私は強く思う
興味がある方は、ぜひどこかで訪れてもらえたらなと思います
もしタイミングが合えば、私が奥入瀬をガイドできるかもしれません
行きたい方がいれば、行き方などお伝えするので聞いてください
ということで、今回撮った奥入瀬の写真を載せます
良かったらご覧ください
では
以上、梅雨時期の奥入瀬の写真でした
ご覧いただきありがとうございました
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