ふと、落語を観てみたくなって、一人、浅草を訪れた。
今まで浅草を”観光する”という視点で観て回ったことはなかった。
ただ、電車の通過点の一つとして通り過ぎていた場所。
でも、改めて、少しだけ時間をかけて歩いてみると、そこには、私が美しいと感じる日本の景色があった。
(何気ない路上の風景)
今回、私が浅草を歩いて一番強く感じたこと。
それは、
”昭和の香りがする”ということ。
どことなく暖かくて、優しくて、やわらかくて、心が落ち着くような、そんな雰囲気。
自然とは異なる美しさ。
(帰り道、雷門前の風景)
”昭和の香り”という言葉を使ったけれど、実際には、昭和のほぼ最後の年、昭和63年に生まれた私にとって、昭和は空想の世界でしかない。
でも、なんとなく、昭和だと感じる風景がある。
おそらく、自分の無意識のどこかに昭和があるのだと思う。
前に一度、似たような感覚を味わったことがある。今から3年半ほど前、台湾を一人旅した時。
”昭和な日本”を台湾の中で感じた。
きっと昭和ってこんな感じだったんだろうな、といような景色。
(台湾、高雄の夜市)
一昔前の日本という感じがした。
記憶する限り、ある場所を訪れて昭和を強く意識したのは、今回の浅草と台湾の旅の時だけ。
なんだかとても懐かしい感じがした。
(浅草の夜)
温かみのある場所。今の平成の世には、少なくなってしまったものなのかもしれない。
浅草にはそれが、少し残っているように感じた。
失われてゆくものと、残り続けていくもの。
きっと、昭和の最後の年に私が生まれている、ということにも何か意味があるのだと思う。
(商店街の景色)
今回は、初めて浅草をゆっくり歩いてみた。
きっと、”落語を観たい”と思わなければ、わざわざ足を運ぼうとはしなかっただろうと思う。
浅草以外にも日本の中には、まだまだ知らない場所が無数にある。
行ってみないと分からない。
私がたくさんの場所に足を運び、良いものと出会い、写真を撮り、
今の時代の記録として写真や言葉を残していくことにも、意味があるように思う。
思い立った時、興味が向いたとき、少しずつ足を運んでみたいと思います。
写真だけ載せようと思ったのですが、色々と書きたいことが出てきたので、ブログにまとめてみました。
落語も初めて観ましたが、非常に面白いものでした。
また行きたいなと思います。
最後、載せきれなかった写真だけ載せます。
では。
(五重塔)
(赤だけを残して撮影)
(夕方でも人がたくさん。外国の方も多いです)
(浅草演芸ホールで落語をやってます)
(暖かいオレンジ色がいいなと思います)
(色んな事が書かれています)
(巨大な雷門)
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