2017
21
Dec

エミシ, 戊辰戦争, 日本, 東北, 歴史

『光の当たる歴史の裏にあるもの』

【アテルイの故郷、胆沢の朝】

 

東北の歴史を辿っていくと、今まで観えていなかった日本の姿が観えてくる

 

今年、実際に4回、東北に足を運んだが、東北についての本もたくさん読んでいる

 

知れば知るほど、東北が背負っている歴史がみえてくる

 

個人的な感覚でいえば、東北は日本の中で、一番大きな器を持っている

 

だからこそ、一番大きな苦しみも同時に背負っている

 

何度討たれたとしても、国が滅んだとしても、どれほど大きな自然災害が起ころうとも、再起する底力を持っている

 

 

【富士山頂の御来光】

 

あまりにも悲しい歴史もある

 

日の当たらないところに追いやられている、もう一方の歴史

 

輝かしい歴史の裏には、その出来事によって命を落とした人、涙を流した無数の人たちがいる

 

正義と悪

 

どちらの視点から観るのか

 

日本の中央で権力を持った側の視点なのか、それとも「悪」だと決めつけられて、歴史の表舞台から消された側の視点なのか

 

東北の歴史を辿ると「悪者」にされていることが多い

 

 

少なくとも、1200年ほど前から始まっている

 

 

【青森のねぶた】

 

今から約1200年前、蝦夷(エミシ)のアテルイを中心とする東北勢は、迫りくる大和朝廷の大軍に対して少数で立ち向かい圧勝したこともあったが、最終的には朝廷勢力に屈した

 

 

約800年前、栄華を誇った奥州藤原氏は、鎌倉幕府を開いた源頼朝によって滅ぼされた

 

 

約150年前、幕末期、幕府の命令によって京都守護職に就き、天皇の住まう京都を守っていた会津藩は、権力を握った薩長の明治新政府によって逆賊とされ、事実上、滅ぼされた

 

 

過去から現代まで全ての歴史が繋がっている

 

 

光の当たる歴史の裏にあるものにフォーカスを当てること

 

 

 

 

普通に生きる上では必要ではないのかもしれないけれど、どうしても私にとっては必要なこと

 

 

できる限り偏ることなく、日本の歴史を深くみつめていくこと

 

 

日本を撮る人にとっては、きっと、とても大切なこと

 

 

日本を知れば知るほど、撮れる写真も変わってくる

 

 

写真のために東北や日本の歴史を追っているわけではないけれど、東北を追うことはすでに私のライフワークの一つとなっているから、これからも調べ続ける

 

 

最終的に、どこに落ち着くのかは分からないけれど、しばらくやってみたいと思います

 

 

簡単にFacebookに書こうと思ったら長くなってしまったのでブログに書いてみました

 

 

では

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。